【CPUグリス】「なんでもいい」は本当に大丈夫?選び方のコツを紹介

悩んでいる人
悩んでいる人
  • CPUのグリスってなんでもいいの?
  • シルバーとナノダイヤモンドどっちがいいかわからない
  • シリコングリスでも大丈夫か教えて!

いざゲーミングPCを購入しようと思っても、カスタマイズ画面のCPUグリスの選択欄でどのグリスを選べばいいかわからないですよね。

結論、標準のグリスでも問題ないですが、予算に余裕がある人や、ハイエンドのゲーミングPCを使用する人は「ナノダイヤモンドグリス」がおすすめです

また、高価なグリスを使用するよりも、定期的にグリスを塗り替えて、常に高い冷却性能を維持するほうが重要です。

ryzenの画像

まず、CPUグリスの説明と、CPU温度について説明しますね。

CPUグリスとは?

CPUグリスは、CPUとCPUクーラーの間の隙間を埋めて、熱伝導を向上させる役割を持つ物質です。

そして、CPUの表面には、肉眼では見ることができないほどの微細な隙間が多数存在します。

CPU表面の微細な隙間は、熱伝導効率を低下させる可能性がありますが、CPUグリスを使用することで、その影響を抑えることができます。

CPUグリス自体は熱伝導率の高い素材でできており、CPUで発生した熱を効率的にCPUクーラーへ伝えることで、CPU温度を低く保ちます。

CPU温度がなぜ重要?

CPU温度が高くなると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • パフォーマンス低下: CPU温度が高くなると、CPUの動作速度が低下し、ゲームや動画編集などのパフォーマンスが低下します。
  • フリーズ: CPU温度が異常なほど高くなると、PCがフリーズしたり、強制終了したりする可能性があります。
  • 故障: 長期間高温状態が続くと、CPUが故障する可能性があります。

CPUグリスの種類と選び方

シリコングリスシルバーグリスナノダイヤモンドグリス
・最も一般的なCPUグリスであり安価
・熱伝導率は他の種類に比べて低い
・粘度が低く、伸びやすい
・熱伝導率2.0~4.0 W/mK
・熱伝導率が高い
・シリコングリスよりも高価
・長時間作業する人におすすめ
・シリコングリスに比べて粘度が高く、塗りにくい
・熱伝導率3.0~9.0 W/mK
熱伝導率が最も高い
・シルバーグリスよりも高価
・シルバーグリスよりも粘性が高く、薄く塗るのが難しい
ハイエンドのゲーミングPCにおすすめ
・熱伝導率12.0~14.0 W/mK

CPUグリスの選び方

基本的には購入時のカスタマイズ画面でCPUグリスを選ぶ時、標準のもので十分です。

しかし、ハイエンドのゲーミングPCでがっつりゲームプレイする場合は、グリスをしっかり選んだほうが良いでしょう。

CPUのスペック例おすすめのCPUグリス
Core i5 13400
Core i5-14400
Ryzen 7 5700X
シリコングリス
または
シルバーグリス
Core i7-13700以上のモデル
Ryzen7 7800X3D以上のモデル
ナノダイヤモンド

例えば、RTX4070Ti SUPER×Core i7-13700のゲーミングPCでがっつり遊ぶ場合はナノダイヤモンドがおすすめです。

ですが、高いCPUグリスを使ったところで、冷却性能が極端に上がるわけではないので、ナノダイヤモンドが必須というわけではありません

安いグリスよりも熱伝導の妨げになりにくくなるだけなので、予算が限られているなら標準のグリスでOKです。

 むしろ、定期的に乾いたグリスを拭き取って、再度きれいに塗り直すといった地道なメンテナンスのほうが大切です!

CPUグリスは時間とともに乾燥し、熱伝導率が低下します。

塗り替えの頻度は使用状況によって異なりますが、一般的には1〜2年に1回程度です。

高負荷で長時間使用している場合は、より頻繁に塗り替える必要があります。

【塗り替えの目安】

  • CPU温度が高くなってきた
  • ファンがうるさくなってきた
  • パソコンの動作が重くなった
  • グリスを塗りすぎると、熱伝導を妨げてしまうので注意が必要です。
  • 電気伝導性のあるグリスを使用する場合は、ショートしないように注意が必要です。

参考までに、BTOメーカーのカスタマイズ画面のCPUグリスの選択欄を見ていきます。

マウスコンピューター

メーカーコメント価格(税込み)
標準グリス0円【標準】
シルバーグリス AINEX AS-05純銀度99.9%の超微粒子が接触面積を拡大1,320円
ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 ナノダイヤモンドパウダーが接触面積を拡大 2,090円
Thermal Grizzly Kryonaut乾燥に強く長期間冷却性能を維持3,190円

フロンティア

メーカーコメント価格(税込み)
標準グリス0円【標準】
AINEX
GS-08 Thermal Grizzly Kryonaut 高性能熱伝導グリス
【熱伝導率:12.5W/m・K】2,200円
AINEX
BA-GS01V ナノカーボングリス
【熱伝導率:13.4W/m・K】1,980円
AINEX
JP-DX2 ナノダイヤモンドグリス
【熱伝導率:17W/m・K】3,630円
CWTP-EG4GUL
えくすとりーむぐりす 4G あるてぃめいと
【熱伝導率:20W/m・K】4,400円

STORM

老舗BTOメーカーのSTORMは、ナノダイヤモンドグリスが標準となっており、もちろん無料です!

予算に余裕があるなら、熱伝導率が最も高いナノダイヤモンドグリスがおすすめです。 

一方、予算が限られている場合は、標準のグリスで十分です。

そして、CPUグリスを選ぶ際には以下の点を考慮しましょう。

また、グリスは定期的に塗り替えることが重要です。 

塗り替えの頻度は、使用状況によって異なりますが、一般的には1〜2年に1回程度です。

CPUグリス選びに迷ったら、上記を参考に自分に最適なグリスを選びましょう。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました