- Ryzen 9 7900X3Dと組み合わせるのにおすすめのグラボは?
- 相性やボトルネックが心配
- 3D V-Cache技術てそもそも何?
- Ryzen 9 7900X3d搭載のおすすめゲーミングPCを教えて!
本記事ではこのような悩みを解消します。
結論、Ryzen 9 7900X3Dと組み合わせるのに適しているグラボは「RTX4070 Ti SUPER」以上のスペックのグラボで、主に4Kゲーミングしたい人におすすめです。
Ryzen 9 7900X3DはL3キャッシュが128MBと、Ryzen 9 7900Xの2倍も増量しています。
前半で「Ryzen 9 7900X3Dの解説、性能比較」、後半で「おすすめのグラボ、Ryzen 9 7900X3D搭載おすすめゲーミングPC」を紹介しているので参考にしてください。
Ryzen 9 7900X3DってどんなCPU?
Ryzen 9 7900X3DはZEN4シリーズの最新CPUで、3D V-Cache技術を搭載しており、ゲーミング性能に特化したCPUと言われています。
スペック | |
コア/スレッド数 | 12コア/24スレッド |
ベースクロック | 4.4GHz |
最大クロック | 5.6GHz |
L3キャッシュ | 128MB |
TDP | 120W |
価格 (価格.com最安値) | 69,300円 |
Ryzen 9 7900X3Dの特徴
Ryzen 9 7900X3Dの特徴は以下のとおりです。
Ryzen 9 7900X3Dの特徴3つ
1.圧倒的なゲーミング性能
2.優れた省電力性
3.クリエイティブな作業も期待できる
1. 圧倒的なゲーミング性能
Ryzen 9 7900X3Dは、3D V-Cache技術による大容量L3キャッシュを搭載することで、従来のRyzen 9 7900Xと比べて多くのゲームで高いフレームレートを実現します。
また、競合モデルのCore i9-13900Kよりも高いゲーミング性能を発揮してくれます。
一言で言うなら、ゲーミング性能に特化したCPU。
2. 優れた省電力性
Ryzen 9 7900X3Dは、TDP 120Wと従来のRyzen 9 7900X(TDP170W)よりも低消費電力でありながら、高いゲーム性能を発揮します。
電力効率に優れているため、発熱を抑えながら快適なゲームプレイを楽しむことができます。
3. クリエイティブな作業も期待できる
Ryzen 9 7900X3Dは、12コア24スレッドとクリエイティブな作業に十分期待できるスペックを持っています。
24コア32スレッドを搭載しているライバルのCore i9-13900Kよりもマルチコア性能は劣りますが、高いパフォーマンスを期待できます。
ゲーミング最強&クリエイティブも最強とまではいきませんが、ゲーミングPCに搭載するCPUとしてはかなり優秀なモデルです。
3D V-Cache技術の解説
ここでは、3D V-Cache技術とかL3キャッシュが良くわからない人に向けて簡単に説明します。
3D V-Cache技術は、AMDが開発した新しいキャッシュ技術です。
従来のCPUは、L3キャッシュがダイ上に配置されていますが、3D V-Cache技術では、L3キャッシュをダイの上に積層することで、キャッシュ容量を大幅に増加させています。
なぜゲーミング性能が高いの?
基本的にゲームでは、多くのデータを頻繁に読み書きします。
従来のCPUでは、キャッシュ容量が不足すると、データをメインメモリから読み込む必要があり、処理速度が低下します。
しかし、3D V-Cache技術によりキャッシュ容量が増えることで、データをキャッシュに保持できる量が増え、メインメモリへのアクセス頻度が減ります。
その結果、処理速度が向上し、ゲーミング性能が向上します。
3D V-Cache技術のメリット・デメリット
以下では、3D V-Cache技術のメリット・デメリットを紹介していきます。
L3キャッシュとは?
L3キャッシュは、CPU内蔵の高速なメモリです。
CPUが頻繁にアクセスするデータを一時的に保存しておくことで、データアクセス速度を向上させます。
まとめ
3D V-Cache技術はゲームの読み込み速度を劇的に速くし、より快適なゲームプレイを実現する革新的な技術です。
対応するCPUはまだ少ないですが、今後さらに多くのCPUに搭載されることが期待されています。
Ryzen 9 7900X3Dの性能表
Ryzen 9 7900X3Dと他のCPUの性能を比較してみましょう。
Ryzen 9 7900X3D | Ryzen 9 7900X | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 5800X3D | Core i7-13700F | Core i7-14700F | |
コア | 12コア | 12コア | 8コア | 8コア | 16コア | 20コア |
スレッド | 24スレッド | 24スレッド | 16スレッド | 16スレッド | 24スレッド | 28スレッド |
ベースクロック | 4.4GHz | 4.7GHz | 4.2GHz | 3.4GHz | 2.1GHz | 2.1GHz |
最大クロック | 5.6GHz | 5.6GHz | 5.0GHz | 4.5GHz | 5.1GHz | 5.4GHz |
L3キャッシュ | 128MB | 64MB | 96MB | 96MB | 30MB | 33MB |
TDP | 120W | 170W | 120W | 105W | 65W | 125W |
販売価格 (価格.com最安値) | 69,300円 | 64.300円 | 48,000円 | 45,000円 | 56,000円 | 59,000円 |
Ryzen 9 7900X3Dは、Ryzen 9 7900XをベースにL3キャッシュを倍増したモデルです。
クロック周波数は低く、TDPも低く抑えられています。
コア/スレッド数やブーストクロックは控えめですが、大容量L3キャッシュによる高速なデータアクセス、低消費電力といった特徴を持ち、ゲーミング性能に非常に優れたCPUと言えます。
おすすめのグラボを紹介
Ryzen 9 7900X3Dと組み合わせるのにおすすめのグラボは以下の4つです。
おすすめのグラフィックボード
- RTX4070Ti SUPER
- RTX4080
- RTX4080 SUPER
- RTX4090
上記の4つは、主にWQHD、4Kでのゲーミングを得意領域としています。
Rtzen 9 7900X3Dは、4Kパワーを出せるグラボの足を引っ張らず、ボトルネックも回避できます。
グラフィックボード性能表
フルHD | WQHD | 4K | |
RTX4060 Ti | ◎ | △ | ✕ |
RTX4070 | ◎ | ◎ | △ |
RTX4070 SUPER | ◎ | ◎ | △ |
RTX4070 Ti SUPER | ◎ | ◎ | ◎ ゲームによっては△ |
RTX4080 SUPER | ◎ | ◎ | ◎ |
RTX4090 | ◎ | ◎ | ◎ |
Ryzen 9 7900X3Dの役割は、WQHD、4Kのゲーミング性能を上手く引き出してあげることです。
Ryzen 9 7900X搭載モデルを紹介
最後に、Ryzen 9 7900Xを搭載したおすすめモデルをご紹介します。
マウスコンピューター:G-Tune FG-A9G90
マウスコンピューターより引用
価格 | 679,800円(税込) |
CPU | Ryzen 9 7900X |
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | DDR5-4800 64GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
電源 | 120W 80PLUS PLATINUM |
こんな人におすすめ
- 4Kゲーミングしたい人
- フルHDで高フレームレート張り付きしたい人
- 予算が潤沢な人
Ryzen 9 7900X3Dで最強ゲーミングを楽しもう!
Ryzen 9 7900X3Dは最高のゲーム性能を求めるゲーマーにおすすめのCPUです。
最後に、本記事のおさらいをしましょう。
なお「CPUと主要なグラボの相性を知りたい!」という人は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。