
- Ryzen 7 9800X3Dと組み合わせるのにおすすめのグラボは?
- 相性やボトルネックが心配
- 3D V-Cache技術てそもそも何?
- Ryzen 7 9800X3D搭載のおすすめゲーミングPCを教えて!
本記事ではこのような悩みを解消します。
結論、Ryzen 7 9800X3Dと組み合わせるのに適しているグラボは「RTX4070 SUPER」以上のスペックのグラボで、主にシューター系のゲームをしたい人におすすめです。
Ryzen 7 9800X3Dは、ゲーミング性能とクリエイティブ作業の両方を高いレベルで実現したバランスの取れたCPUで、熱管理の改善と高クロックにより、ゲームやマルチタスクでも優れたパフォーマンスを発揮します。
前半で「Ryzen 7 9800X3Dの解説、性能比較」、後半で「おすすめのグラボ、Ryzen 7 9800X3D搭載おすすめゲーミングPC」を紹介しているので参考にしてください。
Ryzen 7 9800X3DってどんなCPU?
Ryzen 7 9800X3DはZEN5シリーズの最新CPUで、3D V-Cache技術を搭載しており、ゲーミング性能に特化したCPUと言われています。
スペック | |
コア/スレッド数 | 8コア/16スレッド |
ベースクロック | 4.7GHz |
最大クロック | 5.2GHz |
L3キャッシュ | 96MB |
TDP | 120W |
価格 (価格.com最安値) | 86,800円 |
Ryzen 7 9800X3Dの特徴
Ryzen 7 9800X3Dの特徴は以下のとおりです。
Ryzen 7 9800X3Dの特徴3つ
1.第2世代3D V-Cache
2.高クロックでのパフォーマンス向上
3.ゲーマー&クリエイター向け設計
1. 第2世代3D V-Cache
Ryzen 7 9800X3Dでは、従来の3D V-Cacheの配置が改良されています。
これまでのモデルでは、キャッシュがCPUダイ(CCD)とヒートスプレッダの間に配置されており、この配置では熱がうまく逃げず、クロックを上げるのが難しいという問題がありました。
しかし、今回のモデルでは、3D V-CacheがCCDの裏側に配置されるようになり、熱が効率よく放出されるようになりました。
この変更により、より高いクロックを安定して維持できるようになり、ゲームだけでなく、クリエイティブ作業やその他の高負荷な作業にも強くなっています。
2. 高クロックでのパフォーマンス向上
Ryzen 7 9800X3Dは、定格クロックが4.7GHz、最大クロックが5.2GHzに達しています。
これは、前モデル(Ryzen 7 7800X3D)と比べて、クロックが0.5GHz高くなったことを意味します。
このクロックの向上により、シングルスレッド性能が改善され、ゲームや特定のアプリケーションでよりスムーズで高速な反応が得られるようになります。
さらに、マルチスレッド性能が15%向上しています。
これにより、複数のタスクを同時に処理する作業(例えば、動画編集や3Dレンダリング)でも、従来よりも圧倒的に高速で処理が進みます。
特に、コンテンツ制作やクリエイティブな作業をするユーザーにとっては、大きな効率向上を感じられるポイントです。
3. ゲーマー&クリエイター向け設計
ゲームにおいても、性能が7%向上しています。
この増加は、特に高フレームレートや低レイテンシーを求めるゲーマーにとっては大きなメリットとなります。
高クロックと改善された3D V-Cacheのおかげで、ゲーム内でのデータアクセスが速くなり、よりスムーズなプレイが実現します。
また、動画編集やグラフィックデザイン、3Dモデリングといったクリエイティブ作業にも十分なパフォーマンスを提供します。
高いマルチスレッド性能と大容量のキャッシュにより、これらの作業が効率よく進み、制作時間の短縮にも貢献します。
熱管理が改善されたため、長時間の高負荷作業でも安定して動作します。
3D V-Cache技術の解説
ここでは、3D V-Cache技術とかL3キャッシュが良くわからない人に向けて簡単に説明します。
3D V-Cache技術は、AMDが開発した新しいキャッシュ技術です。
従来のCPUは、L3キャッシュがダイ上に配置されていますが、3D V-Cache技術では、L3キャッシュをダイの上に積層することで、キャッシュ容量を大幅に増加させています。
なぜゲーミング性能が高いの?
基本的にゲームでは、多くのデータを頻繁に読み書きします。
従来のCPUでは、キャッシュ容量が不足すると、データをメインメモリから読み込む必要があり、処理速度が低下します。
しかし、3D V-Cache技術によりキャッシュ容量が増えることで、データをキャッシュに保持できる量が増え、メインメモリへのアクセス頻度が減ります。
その結果、処理速度が向上し、ゲーミング性能が向上します。
3D V-Cache技術のメリット・デメリット
以下では、3D V-Cache技術のメリット・デメリットを紹介していきます。
L3キャッシュとは?
L3キャッシュは、CPU内蔵の高速なメモリです。
CPUが頻繁にアクセスするデータを一時的に保存しておくことで、データアクセス速度を向上させます。
まとめ
3D V-Cache技術はゲームの読み込み速度を劇的に速くし、より快適なゲームプレイを実現する革新的な技術です。
対応するCPUはまだ少ないですが、今後さらに多くのCPUに搭載されることが期待されています。
Ryzen 7 9800X3Dの性能表
Ryzen 7 9800X3Dと他のCPUの性能を比較してみましょう。
Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 7 9700X | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 5800X3D | Core i7-13700F | Core i7-14700F | |
コア | 8コア | 8コア | 8コア | 8コア | 16コア | 20コア |
スレッド | 16スレッド | 16スレッド | 16スレッド | 16スレッド | 24スレッド | 28スレッド |
ベースクロック | 4.7GHz | 3.8GHz | 4.2GHz | 3.4GHz | 2.1GHz | 2.1GHz |
最大クロック | 5.2GHz | 5.5GHz | 5.0GHz | 4.5GHz | 5.1GHz | 5.4GHz |
L3キャッシュ | 96MB | 32MB | 96MB | 96MB | 30MB | 33MB |
TDP | 120W | 65W | 120W | 105W | 65W | 125W |
販売価格 (価格.com最安値) | 86,800円 | 59,800円 | 48,000円 | 45,000円 | 56,000円 | 59,000円 |
簡単なポイント比較
おすすめのグラボを紹介
Ryzen 7 9800X3Dと組み合わせるのにおすすめのグラボは以下の4つです。
おすすめのグラフィックボード
- RTX4070 SUPER
- RTX4070Ti SUPER
- RTX5070 Ti
- RTX4080
- RTX4080 SUPER
- RTX4090
上記の4つは、主にフルHDからWQHD、4Kでのゲーミングを得意領域としています。
Rtzen 7 9800X3Dは、4Kパワーを出せるグラボの足を引っ張らず、ボトルネックも回避できます。
グラフィックボード性能表
フルHD | WQHD | 4K | |
RTX4060 Ti | ◎ | △ | ✕ |
RTX4070 | ◎ | ◎ | △ |
RTX4070 SUPER | ◎ | ◎ | △ |
RTX4070 Ti SUPER | ◎ | ◎ | ◎ ゲームによっては△ |
RTX4080 SUPER | ◎ | ◎ | ◎ |
RTX4090 | ◎ | ◎ | ◎ |
Ryzen 7 9800X搭載モデルを紹介
最後に、Ryzen 7 9800Xを搭載したおすすめモデルをご紹介します。
マウスコンピューター:NEXTGEAR JG-A7G7S
マウスコンピューターより引用
価格 | 309,800円(税込) |
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 4070 SUPER |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
フロンティア:FRGHLMB650/WS305
フロンティアより引用
価格 | 394,800円(税込) |
CPU | Ryzen7 9800X3D |
CPUクーラー | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
電源 | 850W 80PLUS GOLD |
ツクモ:プレミアムミドルタワー GE7A-K251/BH
ツクモより引用
価格 | 358,800円(税込) |
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
CPUクーラー | 水冷 |
GPU | GeForce RTX 5070 |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
ストレージ | SSD 1TB NVMe |
電源 | 850W 80PLUS GOLD |
Ryzen 7 9800X3Dで究極のゲーム体験を手に入れよう!
Ryzen 7 9800X3Dは特にシューター系ゲームを極めたいゲーマーにぴったりのCPUです。
最後に、本記事のおさらいをしましょう。
なお「CPUと主要なグラボの相性を知りたい!」という人は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。